神崎：「最近ワームがよく来るな」
南子：「わーむ？ なにそれ？」
神崎：「広義のコンピュータウィルスの一種で、ネットワークを利用して自己増殖するものをいう」
京介：「ようするに、自分自身のコピーをメールに添付して勝手に誰かに送信したりして広まるウィルスだよ。おまけにたいていの場合送信した跡が残らないんだ」
神崎：「その辺りの事は本もよく出てるし、ネットで検索すればいろいろ見つかる。例えば「ウィルスバスター」のメーカートレンドマイクロにはウィルス基礎知識というページがあるし、そこにはワーム型についても簡潔に説明があるから読んでおくといい」
南子：「読むの面倒臭い〜」
神崎：「殴るぞ」
望美：「とりあえずウィルススキャンソフト入れておけばいいのかしら？」
神崎：「“入れたら入れっぱなし”では余り意味がない。同じく『メーラを変えただけ』『OSを変えただけ』……では不充分だ。後ろ二つは確かに短期的には効果があるかもしれないが」
曽根：「定義ファイル更新する、修正パッチ当てる。これくらいは常識だろ」
京介：「修正パッチ……って、Windows Update でときどき入れてる“修正プログラム”の事だね」
神崎：「常識というのは知ってる人の方が圧倒的に多い知識の事を指すと思うんだが……知らない人が多いからワームが蔓延するんじゃないか？」
望美：「入れてからも何かしないといけない事、何か出来ることがあるって事かしら」
神崎：「別にウィルス対策に限った話じゃないが、『最初にする事』『定期的にする事』の二つをどちらもきちんと行ってはじめて効果がある。どちらが欠けていたら効果が薄れる」
沢：「ちょっと待って。ノート用意するから（笑）」
神崎：「そうそう、ここでは基本的に Windows系について書く事にする」
京介：「Macintosh は？」
曽根：「PC-UNIX は？」
神崎：「どちらも筆者があまり使ってないから書かない……というよりも、書けない（笑）。Mac は特にね。PC-UNIX ユーザーにはウィルス対策ぐらい自力でする事を期待したいんだが（笑）」