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カードの吟味


 さて、実際にデッキ構築に取り掛かりましょう。まず各カードを色別に分けてみます。特殊な仕掛けでも施さない限り、5色デッキではとても回りません。悪くとも3色、できるなら2色デッキにしておきたいものです。そのためには、まず良いカードの多い色、少ない色を見極めなければいけません。

 単純に枚数が多いのは緑と青のようです。――おお、青(笑)。やはり青か(爆)。いえいえ、枚数だけで決めるわけにはいきません。良いカード、悪いカードがどれだけあるかです。

 デッキを組む時、私は最初にコンセプトを決めます。たいていはあるコンボを考え、それを中心にデッキを組んでいきます。しかし、今回はそうはいきません。コンボを作ろうにも、選べるほどのカードがないんですから。当然コンボ中心のデッキはあきらめなければなりません。

 そうすると、相手を倒すには単純にクリーチャーで殴るか呪文で焼くか、そのどちらかになります。そこでざっとダメージ呪文を眺めてみましたが、どうも非力なものが多いようです。となれば、クリーチャーを次々に召喚して殴る典型的なクリーチャーデッキを組むほかありません。今度はクリーチャーを眺めてみました。

各色のクリーチャーの枚数

必要なマナの数黒の枚数白の枚数赤の枚数緑の枚数青の枚数
0枚2枚1枚3枚0枚
3枚2枚2枚4枚2枚
5枚2枚1枚2枚5枚
2枚2枚2枚1枚1枚
1枚0枚0枚3枚3枚
1枚0枚0枚1枚2枚
1枚0枚1枚0枚0枚

 やはり、クリーチャーというと緑になるようです。小型クリーチャーから大型クリーチャーまで良いものが揃っています。飛行クリーチャーがいない事だけがネックで、他には穴がありません。
 白は小型クリーチャーに優秀なものが多いようですが、たった8枚しかありません。また大型クリーチャーもいません。
 一方黒は枚数をみるとなかなか揃っているのですが、Serpent Warrior(蛇人間の戦士)のように場に出ると3ライフを失ってしまったり、Spineless Thug(骨なしの凶漢)のようにブロックに割り当てられなかったりと、やや使いづらいクリーチャーがいます。

 赤は中型クリーチャーの Hill Giant(丘巨人)がいます。別に大した特徴はないのですが、3/3 クリーチャーは Lightning Bolt(稲妻)や Incinerate(火葬)のようなカードが消えた関係で以前より殺しにくくなっているので、個人的には評価しています。ただ、悲しいかな赤のクリーチャーは数が少ないのです。コンボ無しにはとても使えない Orcish Artillery(オークの弩弓隊)がいたりするので白以上に枚数が足りません。
 青は先述の Air Elemental(大気の精霊)を筆頭に優秀な飛行クリーチャーがそろっています。非飛行クリーチャーは平凡です。非飛行大型クリーチャーもいますが Sea Monster(シー・モンスター)は論外です。相手が島を出していないと攻撃出来ないのですから。

 結果、緑を核に黒か青、という選択肢が浮かびました。私はここで青を選びます。青が好きだからです。――違う!(爆) そういうわけではなくて(そうか?)、青に優秀な飛行クリーチャーが多いからです。緑には大から小まで様々なクリーチャーがそろっていますが、飛行クリーチャーだけはいません。青ならばその穴を埋める事ができます。


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