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ギル/ギルガメス


ギル/ギルガメス GIL / GILGAMESH

[画像:ギル]
 君が主役だ! 次の作品じゃ下僕だ。

 このゲームの主人公。アヌ神より授かった黄金の甲冑を着た騎士です。魔法は使えませんが魔法のかかった武具や道具は使用する事が出来ます。
 ギルは宝箱を手に入れる事によって強くなっていきます。手に入れたものによってグラフィックも変化します。

[画像:ギル七変化]
グラフィックが変化するのも楽しみの一つ。


基本操作

 四方向レバーを操作してギルを上下左右に動かし、剣ボタンを押して剣を出します。剣ボタンを押しっぱなしにすると剣を出したままになり、離すと剣を鞘に収めます。敵を倒すには剣を出したままで敵と交差します。
 鍵や宝箱の上を通るとそれを取る事ができ、所持品欄に表示されます。鍵を取って扉に近づくと扉が開くので、その上を通過すればフロアクリアです。

 点数が50000点を超えるとギルが1人増えます。それ以降は何点取っても増えません。


斜めはない

 このゲームは元々四方向レバーで操作するゲームだったので、斜めという概念がありません。例えば FLOOR 29 の宝箱の出し方「上、右、下、左を3回繰り返す」は、単にレバーをぐるぐる回せば出せました。
 FC版などはこの出し方をそのまま踏襲したため、そのままぐるぐる回すと斜めに入ってしまい宝箱が出ません。
2005/11/09 追記:これは間違いでした。FC版は各方向の間に中立状態を入れないと宝箱が出ないようになっているようです。つまり、上・中立・右・中立・下・中立・左・中立を3回繰り返さなければいけません。


ブロック

 このゲームのマップは柱と壁からなっていて、柱は規則正しく並んでいます。4つの柱に囲まれた空間を一般に「ブロック」と呼んでいます。

[画像:ブロック]
 何かと重要なブロック。

 ギルはブロックの中心でしか方向転換できません。それ以外の場所で横にレバーを入れるとギルの向いている方向に歩いてしまいます。これを利用して曲がりたい角の少し手前で横にレバーを入れれば滑らかに曲がる事が可能です。

 壁があると、ギルはそれ以上前に進めなくなります。その地点はちょうどブロックの中心点です。その場所からギルは自由に方向転換できます。
 この「ブロックの中心点」はこのゲームの条件判定などによく使われます。覚えておいてください。


 ギルの唯一の武器は剣です。剣はふだん鞘にに収められていますが、剣ボタンを押すと鞘から抜きます。
 剣ボタンを押した時にそのまま押しっぱなしにしていると、ギルは正面に剣を構えた状態を維持します。これを一般に「剣を出す」と言います。
 剣ボタンを押したあと剣を正面に構える前に放してやると、ギルは剣を構えずにすぐ鞘へ収めてしまいます。これを一般に「剣を振る」と言います。
 ちなみに、このゲームには剣を振らないと出せない宝箱があります。

[画像:剣を出す] [画像:剣を振る]
 左が剣を出す。右が剣を振る。違うでしょ?

 剣を鞘に収める直前に剣ボタンを押していると、ギルは剣を鞘に収めきる前に再び剣を抜きます。FLOOR 33 はこのテクニックを利用しないと宝箱が出ません。
 考えてみると、芸が細かいですよね。(^^;)

 原則として剣を出して敵と交差すると敵にダメージを与えます。


 ギルは盾を持っています。もちろん飾りではありません。通常ギルは盾を正面に構えており、これにより敵が放つ呪文を受け止める事ができます。正面以外で受ければ一撃でギルは死んでしまいます。

[画像:呪文を受けるギル]
 正面からなら呪文なんざ怖くねぇ! 正面以外はやめてね♪


 剣を鞘から抜くと盾は左側に移動します。この状態で呪文を正面から受けると一撃でギルは死んでしまいます。
 しかし、盾は左側にいてもちゃんと効果自体は維持しているので、左側からの呪文なら受けとめる事ができます。これを一般に「側面受け」と言います。かなり有用なテクニックです。

[画像:側面受け]
 これが側面受け。これを利用して剣を出したまま迷路をうろつく強者もいるそうな。

 ちなみにこのゲームには(例によって)側面受けを使わないと出せない宝箱があったり、側面受けを使ったほうが出しやすい宝箱があったりします。


マトック

 マトック(つるはし)を使えば壁を壊すことができます。ギルが塔内で得る装備や道具はほとんど持っているだけで効果がありますが、マトックは例外です。

マトック使用法

 壁の前で剣ボタンを押せばマトックを使用できます。

[画像:マトック使用前] [画像:マトック使用後]
自分の道は自分で切り開け!

 ただし以下の条件をみたしておかなければなりません。

  1. ギルがブロックの中心点にいる
  2. ギルが静止している
  3. ギルが剣を鞘に収めきっている

 前述の通りブロックの中心点とは単純に壁にぶつかってそれ以上進めない場所の事です。
 3の条件には特に注意してください。「剣」の所で書きましたが、剣を鞘に収める直前に剣ボタンを押していると剣を収めきる前に再び抜いてしまいます。当然この場合には壁を壊せません

※ちなみに、FC版では3の条件はありません。剣を出している最中だろうが収めている最中だろうが無関係に壁を壊せます。

マトックの使用制限回数

 マトックは壊れる事があります。壊れる原因は2つあり、1つは使用制限回数分使う事、もう1つは外壁に対して使う事です。

 マトックは3種類あり、それぞれ使用制限回数が異なります。宝箱を取ったりフロアをクリアしたりギルが死んだりすると「使った回数」がゼロになります。

 銅色のカッパー・マトックの使用制限回数は、宝箱を取る前と取った後ともに2回です。2回使うと壊れます。壊さないように使いたければ「各フロア宝箱を取る前と取った後に各1回ずつ」に留めておく必要があります。

 銀色のシルバー・マトックは宝箱を取る前に2〜4回、取った後に3〜5回です。シルバー・マトックだけ制限回数が毎回乱数で変わります。壊さないように使うには「宝箱を取る前に1回、取った後に2回」までに留める必要があるでしょう。正直いってカッパー・マトックに毛が生えた程度です。
※移植版ではかなり異なるようで、例えばFC版では乱数要素がなく前後各4回(壊さずに使うなら3回)となっています。かなり強力です。

 金色のゴールド・マトックは宝箱を取る前、取った後ともに255回です。――ええ、このゲームには1フロアに255枚も壁はありません(笑)。実質無制限に壁を壊せます。これで外壁が壊せたら面白かったかもしれませんが(爆)。

マトック詳細一覧
マトックの名前 出現フロア 使用制限回数 (宝箱を取る前/後) 壊さずに使える回数 (宝箱を取る前/後)
カッパー・マトック FLOOR 1 2 / 2 1 / 1
シルバー・マトック FLOOR 7 2〜4 / 3〜5 1 / 2
ゴールド・マトック FLOOR 29 実質無制限 実質無制限

体力

 ギルには最早RPGでおなじみのHP(ヒット・ポイントがあります(このゲームでは普通体力と呼んでいます)。ただ一般的なRPGと違いHPが画面に表示されていません。プレイヤーは今のギルのHPがどのくらいなのかを「体感的に」つかむ必要があります。
※このゲームのミソの1つだと思っています。(^^)

 ギルのHPはフロアスタート時48あり、ナイト等からダメージを受けると減少していきます。もちろん0になればギルは死んでしまいます。
 フロアをクリアするとHPは48に戻ります

 ちなみに上限値はありません。極論を言うと幾らでも上がります。2005/11/09追記


攻撃力

 ギルは手に入れた武器によって攻撃力が上昇する事があります。事がある、というのも剣のくせに何も変わらないホワイト・ソードのような代物があるためです。(^^;)

 スライムなどの一撃で倒せる敵はどんな剣でも一撃です。恐怖の「攻撃力0」イビル・ソードでもこれは変わりません。


 ゲームスタート時の剣及びホワイト・ソードはドラゴンとローパーにダメージを与える事ができませんが、ナイトやゴーストにはダメージを与える事ができます。攻撃力は1です。
※攻撃力1とは60分の1秒毎に敵に1ダメージ与える事を表していますが、単に相対値として捉えても構いません。(^^;)

 緑色に輝くドラゴンスレイヤーはその名に恥じずドラゴンにダメージを与える事ができます。なぜかついでのようにローパーにもダメージを与えられます。この時の攻撃力は1です。
 またドラゴンスレイヤーはナイトやゴーストに対しての攻撃力が2になっており、通常の剣の2倍のダメージを与えます。

 青い最強の剣エクスカリバーはドラゴンスレイヤーとほぼ同じで、なぜかゴーストへの攻撃力が3に上がっています。これ以上ゴーストに強くなっても余りありがたみがないんですが。(^^;)

 ドラゴンスレイヤーを取るとナイトを倒すまでの交差回数が激減するため、強くなった事をはっきりと体感する事ができます。しかし、実は攻撃力が2倍になったからといって戦闘力が2倍になったとは言えないのですよねぇ。 →参考:リカバーポイント


防御力

 非常に意外な気がしますが、このゲームには受けるダメージを軽減するような能力値(=防御力)が存在しません。ハイパー・シールドを手に入れようがハイパー・アーマーを手に入れようがナイト等から受けるダメージは変わらず、実にそのまんまダメージを受けてしまいます。
※アーマーはギルの防御力を上げる効果がある、とかいうのは俗説なんですね。ずっと信じていました。(^^;)

 ちなみにダメージを受ける当たり判定なども変わらないようです。唯一変わるのは盾で呪文を受けとめる判定の大きさ。これはちゃんと大きくなるので、例えばマジシャンの挟み撃ちなどを切りぬけやすくなります。


リカバーポイント

 面白い事に、このゲームにはある敵を倒すとギルの体力が回復するというシステムがあります。これを俗にリカバーポイントと呼んでいます。
 リカバーポイントは一撃で倒せない敵のほとんどに設定されており、敵によっては一回だけ通過して逃げるより倒してしまった方が得なものもいます。

 攻撃力2倍の剣(ドラゴンスレイヤーとエクスカリバー)でナイト等を倒した場合リカバーポイントが大きく稼げそうに思いますが、ところがどっこい。攻撃力2倍の剣を用いている時はリカバーポイントが低くなるのです。おまけに本来半分でちょうどいいはずのリカバーポイントが敵によっては半分に満たない量になってしまいます。
※バグであるという説が有力です。(^^;;)

 なので、攻撃力が2倍になったからといって単純に2倍分強くなったというわけではないんですよね。


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