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〜第一話 クンミン村の屍人〜 誤字情報


誤)まえにもこんな事があったよう気がするが、
正)まえにもこんな事があったよう気がするが、


それは昨日の夕方頃、一夜の宿を借りようとワタシはこの村を訪れた。

「それは」が係る語はどれでしょう? 「それは〜した時の事だった」のように使うのが本来の用法ではないかと。(^^;)


誤)そこで幼い子供が襲われいた。
正)そこで幼い子供が襲われいた。


その叫びは自分自身を鼓舞すると同時に、動く死体から子供の注意をそらさせるためだ

「動く死体注意そらさせる」のではないでしょうか。(^^;)

 あと些細な事ですが、述語が複数ある文に「〜ため」を付けたい場合は、全ての述語に「〜ため」をつけた方がいいと思います。
例)「〜は、〜するためであると同時に、〜するためのものだ」


だが、その時すでにワタシは相手の攻撃範囲内に入っていた。

「葵相手攻撃範囲内に入れていた」のではないでしょうか? (^^;)


誤)その動きは以外に速い。でも、捌けない早さではなかった。
正)その動きは意外に速い。でも、捌けない速さではなかった。


誤)過去に繁栄した文明の遺産である科学というものまでに及んび
正)過去に繁栄した文明の遺産である科学というものまでに及び


誤)果然興味を惹かれたワタシはその以来を引き受けることにした。
正)果然興味を惹かれたワタシはその依頼を引き受けることにした。


〜第一話 クンミン村の屍人〜 批評


 わくわくします。続きが読みたくなります。

 序章、第一話ともにそう感じたわけですが、小説たるもの、そう思わせれば半分以上は勝ちです。(^^) というわけで、出だしはばっちり。(^^)

 動きのある序章 → 静かなシーン → アクションシーンと続いて、さらに留めに印象深いシーンを置く。メリハリがあって構成的にも満点でしょう。

 あと剣劇のシーンが二重丸。動きがきっちり描いてありますし、スピード感もあります。


 さて、ほめるべき所はほめたので、これから(以下省略)。


 目指すはシャンハイ…とその前に、ヨーさんの言っていたリレイ様の祠を訪れてみることにした。

 この辺り、些細と言えば些細な事なんですが、「あらすじみたい」になっているのが気になります。「ふと思いついて訪れた」のなら、そういう描写をちょこんと入れましょう。


 葵君、とにかくオウム返しの台詞が多いです。(^^;)
「屍人?」「リレイ様?」「頼み事、ですか?」「違う?」とまあ、第一話だけでこれだけやってます。オウム返しが悪いというわけじゃないのですが、こうも多いのは考え物。ちょっとひねりを入れた方がいいでしょう。


「まさかね…まいっか」

 これは感じ方の違いもあるかもしれませんが、「まさかね」と「まいっか」の間に一拍おいた方がよかったんじゃないでしょうか。ここが一足飛びに流れてしまうので余韻が残らないんです。ちょっと勿体ない。


 あと誤字情報のところでも書いていますが、文法的におかしい書き方をしているところが散見されます。ついでに言えば読点(、)の打ち方がおかしいところも幾つかあります。読みづらさ分かりづらさに直結する事なので、気を付けましょう。

 はっきり言って、第一話ではこれが一番問題な点だと思います。(^^;;;)


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